大好きな『朝のリレー』
2016年 09月 14日
お弁当の写真の記録をインスタにアップしていると、フォローしているヨーロッパの人が一日を終えた夕暮れの写真をアップしている。そんなとき、いつも、『朝のリレー』を思い出す。
こんな詩を書く感性をもった谷川俊太郎さんってとてもステキだなぁと思う。
今日はこの詩に感動しながら過ごしていた。
カムチャッカの若者がきりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女がほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球でいつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交換で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
(谷川俊太郎「谷川俊太郎詩集 続」思潮社 より)
by nemoty-nemoty
| 2016-09-14 23:04
| ひとりごと